2015年6月3日水曜日

究極の真実… 大和田菜穂さんの「すでに愛の中にある」を読んで

すでに愛の中にある大和田菜穂


仰々しいタイトルですが、現在の僕の理解している範囲で精一杯書きます。
(今回を含めて3回に分けて書く予定です)

前回の記事で少し予告しましたが、まずはこの本について…



まあ本当にスゴイ本です…

すでに読んだ方ならわかると思いますが

この本には全くブレがありません。

本当に一貫しています。

ノンデュアリティ(非二元)について書かれた、この大和田菜穂さんの著書「すでに愛の中にある―個人のすべてを失ったとき、すべてが現れる」の内容をざっくりと要約すると…

私(個人)というものは幻想であり、実際には存在しない。

この世に善も悪もなく、自由意志もなく、選択もなく、全てのことに意味はない。
ただ、事が起きているだけ。

あなたは最初から愛の中にいるんだよ…

自分が存在しないことに気がつけば、その真実に気がつくんだよ…


ということが、いろんな角度からくり返し書かれています。

阿部敏郎さんが絶賛していることもあり、この本はかなり売れているみたいですが
この本のハードルは実はかなり高いと思います。

Amazonのレビューを見ても
「スゴイ本だ!」
という絶賛のレビューがある一方
「私には全く理解できない…」
という酷評?のレビューもあります。

僕は、この本は非常におもしろく、ワクワクしながら一日で一気に読んでしまったのですが、これは真実だ! と興奮しつつも、完全に受け入れられないような、少し引っかかるもやっとした部分もありました。

というのは、
私というのはそもそも存在しないし、悟りなんかも存在しない…
この世で起こる全てのことに意味なんて全くない…
と書かれているのです。

なので、
著者である大和田菜穂は存在しないし
菜穂は本なんて書いてないし
今この本を読んでいるあなたも存在しない…
とも書かれています。

ちょっとギョッとする内容ですよね…

えっ! でも本は実際に本屋に売られているし、菜穂さんが書いたやん!
それに私は現に本を買って、手にとって読んでるやん!

と、普通の感覚の持ち主であれば思わずツッコミたくなると思います。



また本の後半部分は外国人との質疑応答が掲載されているのですが

外人「今からドラッグをやってもいいですか?」
菜穂「思う存分やってください(だってあなたは本当は存在しないのだから)」

外人「菜穂、私はあなたを殺したい…」
菜穂「はい、どうぞ!(だって私は本当は存在しないのだから…ふふふ)」

と、菜穂さんの〝この世は世界も私も全て幻想で意味なんて全くない〟という姿勢、生き方には一切のブレがありません。

でも、一般的な感覚からしたら
え! 本当に何やってもいいの!?
この世とか人生に全く意味はないの?
愛する人とか家族との交流も、
打ち込んでいる仕事も、
全て幻想で意味がないの…?????

という思いが湧き上がってきます…


ノンデュアリティやワンネスなど書かれている内容は真実だと思えるけど
この本を100%理解し、同意するということは
「私は存在しないし、私の親も子供も恋人も友人も存在しないし、私がやっている仕事には全く意味がないし、人を助けることにも全く意味はないし、犯罪や人を殺すことも悪でも善でもなく、意味はない…」ということに同意するということです。

これはけっこうハードルが高い… と思います。

なので、この本はかなり読者を選ぶと思うし、理解できない… という読者も続出すると思います。

スピリチュアルの本は世間に山ほどあるし、市民権を得つつありますが、
引寄せの法則にしても、悟りについても、

〝スピリチュアルに生きることで、幸せになりたい。〟

という願望が根底にあるからこそ、人は本を読んだり、セミナーに参加したり、瞑想したりしている面があると思います。

覚醒して、悟りを開いて
それで洞窟で暮らして、一生独身のまま、誰とも触れ合わず、ずっと瞑想だけして、それで私は満足だ…
というような考え方をもっている人はあまりいないと思います。

やっぱり、人間の本能として、それはエゴかもしれませんが
愛する人と一緒になり、仕事で世界に貢献し、家族や友人と仲良く暮らし
健康に幸せに生きたい…
という思いがあるのは自然なことだと思います。

でも、菜穂さんはブレません。

仕事も家族も日本も世界も存在しないし、意味は全くない…
時間も存在しないので、過去も未来ももちろんない…
と言い切ります。

それらのことが実際に存在せず、すべて幻想であり、
私というものが完全になくなった時にはじめて真実と出会い
全ての苦悩から解放される(つまり悟り)
といいます。

阿部敏郎さんとか、雲黒斎さん、あるいはエックハルト・トールさんなんかでも
この世は幻想、私は存在しない、〝いまここ〟しかない…
など同じような真理を語っていますが、読者サービスといいましょうか
エゴで生きている人、スピリチュアルを通して幸せに生きたい人でも理解できるような言葉で本やブログを書いています。

本やブログを読んだ読者が、救われたり、元気になって、「よし! 明日からがんばろう!」と勇気づけてくれるような内容になっています。

でも、菜穂さんは違います。

読者への迎合的要素は皆無です。
多くの読者はきっと混乱します。
(だって、あなたは存在しないし、あなたそのものも、あなたのやっていることにも意味は全くない…と断言されるわけですから。明日からがんばろう!と思うあなたなんてどこにも存在しない…わけですから。)

菜穂さんは読者の混乱とかそんなこと一切気にしません。

だって、菜穂さんは本を書いていないし、
本を読んでいる読者も存在しないのだから…

このブレのなさ、一貫性はすごく潔いというか、読んでいて気持よくすらあります。



僕のこの本に関する思いは、読了直後と、それから一ヶ月ほどたった現在では、変化があったのですが、読了直後の思いとしては

「うん、わかる。ここに書かれている内容は真実だと思う。
僕自身には、悟りとかワンネスの体験はないけど、多くの覚者が言っている内容と全く同じだし、これが真実なんだろう。
私は存在しないし、世界も存在しないし、時間も存在しないのだろう…
でも、そういう理解をした上で
僕は今のこの人生を喜びをもって生きたい。
たとえ幻想であっても、僕にとって目の前にいる自分の子供はものすごいリアルだし、本当に大切で愛している。そのためにも家族との時間も大切にしたいし、仕事もがんばっていきたい。
友人も大切だし、つながっている全ての人とのご縁を大切にしたいし、大きなことはできなくても、何かしら世の中に貢献していきたい…
それに幻想の地球だとしても、個人的な夢として、死ぬまでにいろんな国を旅してみたい…」

というような思いを持ちました。


菜穂さんの境地にまで行くと、全てのことに意味がなくなるのです。
外国人との質疑の中では
「菜穂は自分の悟りとか体験を世の中に伝えて、人助けをしたいですか?」
的な質問にも
「どうして人を助けるんですか? そもそも覚った菜穂もいなければ、助けを求める人も存在しません(ふふふ)」と一切ブレません。


…うん、なんとなくわかるんだけど、それじゃあ僕たちは何のために生まれてきたの!?

人生には目的はなく、選択もなく、ただことが起きる…
人を助けることも愛することにも意味はなく
愛するあなたも愛されるあの人も存在しない…
あなたは何も生み出さないし、生み出せない
ただ事は起こる…

って、じゃあ、ボウフラのように、クラゲのように、ただフラフラと生きていたらいいの?

事が起こるのを起こるがままに傍観していたらいいの?
(だって善行にも犯罪にも、社会貢献にもテロにも、戦争にも平和にも、結婚にも仕事にも愛にも全く意味はないんでしょ?)

と言いたいような気持ちになります。

また、
この本に決定的に足りないもの… 

それは、
悟った後のことが一切書かれていないこと
です。

私は存在しない、
あなたも存在しない、
地球も存在しない、
時間も存在しない、
神も存在しない
全て存在しない
それが宇宙の真実で、その究極のリアリティを体験してはじめて人は全ての苦悩から解放され、目覚めることができる…。

あなたの人生には意味はないんだよ。全部幻なんだよ。


と菜穂さんは教えてくれているのですが、
じゃあ全部幻だとわかって、悟ったとして、その後、どうしたらいいの?

そこから人生はどういう風に展開していくの?

そういった部分がこの本には全く書かれていません。
(菜穂さんの興味の対象外なのでしょう… 人の幸せや人生の目的は。
だって人も存在しなければ幸せとか不幸という状況も存在しないのですから)


私の人生というものは存在せず、意味なんて全くない。
そのことに気づくことが悟り…

でも、悟ってもOKだし、悟らなくてもOK。
ただ全てはそこで起こっているだけなのだから…

私たちは何も選択しないし、何も考えてないし、何も生み出していない…
ただ、起こっている…

悟りそのものも存在しないし、悟りにも意味はない…
というかそもそも悟る〝あなた〟というものが存在しないんですよ。

あなたは存在しないので、あなたは悟る必要がないということです…

この感覚は言葉では説明できない…(ふふふ)


はあ・・・・・そうですか?
そうですよね・・・

僕たちは誰一人として存在していないし
神も存在しないし、
地上に楽園は来ないし、
宇宙も存在しないし、
全て存在せず
全て無意味なんですよね…

じゃあ、本当は存在しないけど、存在している?この幻想世界(僕たちが生きているこの世界)って何のためにあるの?


そんな風に読了直後には菜穂さんに突っ込みたい気持ちが湧いてきたのですが、現在はまた違う理解をしています。

そして、菜穂さんにつっこみたい気持ちがどこから来ているかというと
それは自分の自我、つまりエゴ…  ということもわかっています。


菜穂さんが、もう少し読者に気を使って、エゴで生きている人のレベルまで降りてフォローしてくれていたら、読者の混乱は少なかったと思います。

言葉が足りない… ことによって、拒絶する読者がいると思います。
でも読者に迎合してしまうと、内容が薄まって、その他多くのスピ本と内容は違わなくなっていたと思います。

逆に菜穂さんの読者の評価なんてことは全く気にかけない姿勢によって
この本は、山ほどあるスピ本の中でも、異色の傑出作となっています。

ここまで〝どストレート〟に世界の真実を語った日本人の本は、これが初めてだと思います。

いっぱい突っ込んでいて、なんだか菜穂さんを批判しているように受け取られるかもしれませんが、僕はこの本はスゴイ本だと思っているし、内容は100%真実だと思っています。

それに菜穂さんは僕と同年代(多分同学年)なので親しみを感じるし、とてもキレイな人だし

僕は菜穂さんが大好きです!
(・∀・)

…でも、菜穂さんも僕も
実際には存在しませんけれども!(滝汗)



編集後期&おすすめの本

本が増えすぎて収納できないのと、なるべく持ち物をシンプルにしたいので、なるべく本は買わずに、ここ1年は欲しい本は図書館にリクエストするようにしています。

なので、この菜穂さんの本も図書館にリクエストして借りて読んだので、現在手元にありません。

ですから、この記事に書かれている内容は、全て僕の記憶を元に書かれています。

菜穂さんの言葉の引用のように書かれている部分も、本からの引用ではなく、僕の記憶と印象で書いています。

ので、何かしらの内容の誤り、僕の読み違い… という面があると思います。
(というか僕のエゴが激しく抵抗して、菜穂さんの愛のある文章を大きく歪めてしまっていると思います…(滝汗))


この世の究極の真理を知りたい人はぜひ、実際に読まれることをオススメします。
(僕も改めて注文しようと思います)



この本への共感度、抵抗度を自己観察することで、自分のエゴの大きさ、小ささを知ることもできると思います。



究極の真実シリーズは、あと二回書く予定です。

菜穂さんの本を読んだすぐ後に、賢者テラさんのこの本を読みました。


この本を読んだことによって、菜穂さんの本を読んだ後のモヤモヤ感が薄まりました。

そして、人生にはやっぱり意味がある!
と勇気づけられました。

次回は上記本について書きます。


そして、次々回では、この二冊の本について書きます。



まだ二冊とも今現在読んでいる途中ですが、スゴイです…

この二冊を読む中で、菜穂さんの書いていた内容も腑に落ちました。

菜穂さんの書いていることは真実です。

やっぱり究極のところでは
この世の全てに意味なんてないのです。

このことを抵抗なく受け入れることが出来るようになれば、
ものすごい自由な世界の扉が開きます。

PS
この世界にも、私にもあなたにも意味はない…
でも同時に
この世界にも、私にもあなたにも意味がある…
というのが、僕の現在の理解です。

あと2回でこの矛盾した真実を
上手く説明できるかどうかは…
まったくわかりません!(滝汗)

PS2
今日の記事をアップした後に、読み返してみたのですが
僕のエゴが暴走してますね…(汗)
菜穂さんの本の内容はエゴにとっては到底受け入れられる内容ではありません。
頭では理解できても(理解したような気になっても)
肉体・個人である私として40年間生きてきた自我(エゴ)は
お前は存在しない! と言われても簡単には受け入れられないようです…
僕のエゴは本当になかなかのもんです…


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7 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

決して思考では理解できないのでしょうね。

匿名 さんのコメント...

大和田菜穂さん、ご紹介ありがとうございます。このあいだ、偶然このブログをみました。
で、ユーチューブで、大和田菜穂さんみたのですが、もうびっくり、目覚めの一瞥はあったものの、元の木阿弥状態で、固まっていたのですが、確実に、時代の進化をそして、悟りなんか本当はないことを、知って身も心も軽くなりました。このブログに出会えて良かったです。ありがとうございます。匿名 ドリーミーより

匿名 さんのコメント...

はじめまして、3年前、とてつもない目覚めの一瞥が2週間続き、そのあと、どんと落ち、パニック障害にまでなり、病院で薬をもらったんですが、体質に合わず、仕方がないので、一生パニックを味わい尽くしてやろうと思い、なんとか克服を自力で果たした、匿名ドリーミーです。
自己紹介長いですか・
ところで、大和田菜穂さんのご紹介ありがとうございました。あのあとユーチューブみて、衝撃受けました。そして、やっと自由になれそうです。このブログに出会ったのは、3日前 シェアって大切なんだなと思いました。ここで紹介してくれてる本は、わたしの好きな路線です。ブログにも相性がありますね。
一言お礼が言いたくて、このブログを作ってくれてありがとうございます。では、また

匿名 さんのコメント...

まだ読んでいないのですが。あなたのブログに偶然たどりついたので注文して読んでみようと
思います。以下推測になりますがたぶん理解する必要性もないんだと思います。真実とはそういうもので
なければならないし理解する自分も存在しないんですから。ということなのではないでしょうか。
おそらくそこまで下りていけた意識レベル自体が大事で、この世に幸福も不幸もないとか。
全体に意味のないことが意味のないこと味気ないことだとはおそらく言っていないと思います。
そこらへんはもうすでに言葉で説明できない域だと思うので。

匿名 さんのコメント...

この大和田菜穂っていう人、インキチだね。
自分が殺されればわかるよ。

何でこんな本が売れるの?
ヤバイでしょ。

匿名 さんのコメント...

こんにちは。
通りすがりの者です。
アジャシャンティさんの
「あなたの世界の終わり」
に大和田さんのような人のことが書かれています。

本を書いたり顔出しで動画を出す人が少ないだけで、
こういう観念に囚われた人はけっこう多いみたいです。
ノンデュアリティのちゃんとした師はこういう生徒さん
に目を覚まさせるのは非常に困難な場合があると
おっしゃっています。

大和田さんの本を読んで違和感を抱かれてのであれば、
その違和感は真我から来ているのですよ。

サナンダ さんのコメント...

なほさんの言うことは、わかりにくいけど、
本当にその通りだなぁと改めて思っています。

とことん突き詰めると、ここになるんですよね!